『亡くなっても耳だけは聞こえているんですよ』
その言葉を聞いて、目を閉じた故人様へ
口々に言葉をかけるご家族の姿。
生前好んでいらした音楽とたくさんの花に囲まれた旅立ちに胸を打たれたことから、社名を『花音』といたしました。

誰しもが悲しみへの準備はできません。
配偶者様、お子様、ご両親、兄弟姉妹様などの生きる時間を共有してきた大切な人を失うと、どうしようもない悲しみに包まれます。
ご遺族の中には、感情にふたをしてしまい十分に悲しむことができない方や、ご自身の予想を超えるような感情のゆさぶりに苦しむ方もおられます。
私たちは、深い悲しみを受け止めてくれる方の存在や自ら悲しみを整理していくこと、信頼できる場での心の解放、
悲しみを癒すための時間をもっていただく事が悲しみを軽減させると考えております。
私たちは、ご遺族が体験していることや、お気持ちを本当の意味で理解できるわけではありませんが、
ご遺族のおかれている状況に寄り添い、お手伝いさせていただくことはできます。
ご納棺のお手伝いをするたびに、生命の尊さ、ご家族の絆の深さを感じます。
失った時間は取り戻すことは出来ませんが、人生一度きりの別れの場において、ご家族が慣れ親しんだ故人様のお顔やお体に触れていただきながら、
同じ悲しみを共有する方と故人様について語り、故人様に思いを伝えながら、こんなことがあったね、と笑顔で過ごした季節を思い出していただきたい、
それが私たち花音の願いです。

故人様を尊い、ご家族の心に寄り添い、納棺師として日々努めてまいります。

また、会社設立にあたりご尽力を賜りました関係各位、ご支援くださいました皆様に心から感謝を申し上げます。
設立時の精神を忘れず邁進していく所存にございます。今後ともご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。